ウィキリークス、CIA長官の個人情報を公表
ワシントン(CNN) 告発サイトのウィキリークスは21日、米中央情報局(CIA)のジョン・ブレナン長官の個人情報を公表した。公表されたのは長官の社会福祉番号やパスポート番号、家族や親しい人の住所など。
すべてCIA長官に就任する前の情報で、機密扱いのものは含まれていないが、CIAは事件を大きな懸念とともに受け止めている。
連邦職員が身上調査の一環として提出する自己申告書も流出したが、これには未記入の項目もあった。この申告書では、健康状態や犯罪歴、ドラッグ使用の有無や外国政府との関係などについて答えなければならない。
他には上院情報委員会の副委員長からの手紙や、尋問方法に制限を設ける2008年の法案、情報政策文書なども流出した。だが、情報機関の活動内容がうかがい知れる内容の情報は含まれていない。
CIAは声明で、「ブレナン家のアカウントに対するハッキングは犯罪であり、ブレナン家は被害者だ」と述べた。公開された情報に機密扱いのものが含まれていた形跡はないとしている。
ウィキリークスにこれらの情報を提供したのは、ブレナン長官の個人サーバーに不正アクセスしたと主張しているハッカーらとみられる。ハッカーらはさらなる情報を公開すると主張している。
ウィキリークスは、短文投稿サイトのツイッターで、ブレナン長官の電子メールを追加公開する計画であることを示唆。「明日、われわれはジョン・ブレナンCIA長官の電子メール(の公開)の続きをやる。アフガニスタンやパキスタンにおける米国の戦略についてのメールも含まれる」とした。