ヤフージャパンに象牙売買禁止を求める声 厳正に対処と回答
香港(CNNMoney) ヤフージャパンは28日、運営するオークションサイトで象牙売買が盛んに行われているとの批判を受け、違法取引には厳正に対処していると述べた。
活動家団体のアバーズは先週、米ヤフーやヤフージャパンなどに対し「日本やその他すべての市場において、サイト上でのすべての象牙売買を禁止するように求める」署名活動をウェブサイト上で開始。これまでに110万人分の署名が集まったという。
象牙はアジア、特に中国や日本で昔から珍重されてきた。世界の象牙の輸出入は1989年に禁止されたが、保護団体によれば闇市場での取引は続いており、アジアでの高い需要がアフリカでのゾウ密猟の原因になっているという。
アバーズは、密猟の被害に遭うゾウの数が1日100頭に上ると主張している。
ヤフージャパンの広報担当者は28日、現在でもサイト上で売買できるのは、89年以前に輸入された象牙製品のみだと反論。それでも一部に違法な出品が含まれる可能性があるため規制を強化しており、違法な出品があれば即座に中止させているとも述べた。
英団体「環境調査エージェンシー(EIA)」は、ヤフージャパンがサイト上の象牙売買からかなりの収益を得ていると主張。昨年の報告書では「ネット上の象牙販売業者はたいていの場合、最も基本的な法的要件さえ満たしていない。日本でネット経由で販売された象牙が中国に向かっていることを示す新たな証拠もある」と指摘した。
アバーズは過去にも、香港政府やワシントン条約事務局、口コミサイトのクレイグリストに象牙取引規制の強化を求める運動を展開したことがある。