MS共同創業者の豪華ヨット、カリブ海のサンゴ礁を破壊
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトの共同創業者ポール・アレン氏(63)の自家用豪華ヨットがカリブ海のケイマン諸島でサンゴ礁を破壊したとして、ケイマン諸島の当局が調査を行っている。
ケイマン諸島の環境省によると、アレン氏の所有する豪華ヨット「タトゥーシュ」(全長約91メートル)は2週間前、同諸島を航行中にアンカーチェーンがサンゴ礁にぶつかり、サンゴの一部が破壊された。アレン氏は乗船していなかったという。
皮肉なことに、アレン氏の運営する慈善財団は現在、「絶滅危惧種の保護」「海の健康状態改善」を目指すプロジェクトを展開している。
タトゥーシュは首都ジョージタウンがあるグランドケイマン島の西部に停泊していた。この地域は海洋保護区に指定されているが、航行できる船舶の大きさに規制はない。
これまでの調査によると、海底の破壊は約1000平方メートルの範囲に及んでいるという。
当局によれば、この事故による罰金は、民事上の賠償金を除いて最高で約60万ドル(約7000万円)。アレン氏が経営するバルカン社の広報によれば、ヨットは事故に気付いた時点ですぐに移動させ、乗員とアレン氏は当局の調査に全面的に協力しているという。