アップル、1~3月期は13年ぶり減収 iPhone初の失速
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルが26日発表した2016年1~3月期の決算は、売上高が前年同期比13%減の506億ドル(約5兆6300億円)で、13年ぶりの減収となった。主力のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売台数は発売以来初めて減少した。
アップルの四半期ごとの売上高が前回減少したのは03年1~3月期。当時はまだパソコン「パワーマック」が主力製品だった。
現在では同社の売上高の3分の2をiPhoneが占める。そのiPhoneの販売台数が初めて減少に転じた。タブレット端末「iPad(アイパッド)」は減少が続き、パソコン「Mac(マック)」も頭打ち。これにドル高と中国市場の減速が追い打ちをかけた。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は「成長は小休止したものの、我々のチームはマクロ経済上の強い逆風にもかかわらず素晴らしい仕事をした」と強調した。
今回の決算にはアナリストらも悲観的な見通しを示していたが、それをさらに下回る数字となった。アップルの株価は時間外取引で8%下落し、100ドルを割った。