iPhoneのロック解除で新情報、捜査進展と主張 FBI
(CNN) 米カリフォルニア州サンバーナディノで起きた銃乱射事件を調べている米連邦捜査局(FBI)が、容疑者のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」のロックを解除した件で、FBIは19日、ロック解除によって新たな情報が得られ、捜査は進展したと主張した。
FBIはこの日、ロック解除をめぐって対立してきたiPhoneの製造元アップルとともに、iPhoneのデータ暗号化をめぐる下院公聴会に出席。銃乱射事件で死亡したサイード・ファルーク容疑者が使っていたiPhoneから、それまで入手していなかったデータを得ることができたと証言した。
FBIは実行犯とされるファルーク容疑者らの足取りをたどる中で、事件後の「空白の18分間」に友人や家族などの協力者と連絡を取った可能性があるとの見方を示し、同容疑者のiPhoneに保存されているデータを調べるためアップルにロック解除への協力を要請。アップル側は協力を求めた裁判所命令を拒否したが、FBIがその後、第三者の技術でロック解除に成功したとして要請を取り下げていた。
FBIによると、iPhoneには同容疑者がこの18分間に過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の支持者らと接触したり、暗号で通信したりした形跡は残っていなかったため、協力者と連絡を取った可能性は排除された。