デンマーク、「テクノロジー担当大使」任命へ 世界初
ロンドン(CNNMoney) デンマーク政府は29日までに、科学技術担当の大使を新たに任命することを決め、人選を進めていることを明らかにした。この種の大使職は世界で初めてとしている。
職務には、世界のハイテク関連の大企業などとの接触を深め、データの安全管理や個人情報問題での協議促進やデンマークへの新たな投資勧誘などが含まれる。
同大使の新設は、デンマーク経済の今後にとって科学技術産業はますます重要性を持つとの判断を踏まえた措置。同国のサムエルセン外相は、「将来的に米グーグルとの相互関係はギリシャとの外交関係と同等のような重要な意味を持つ」との認識を示した。
フェイスブックは先週、デンマーク第3の都市であるオーデンセに敷地面積5万5000平方メートルのデータセンターを新たに建設する計画を発表していた。
同国政府の統計によると、国内で事業に従事する企業のうち外資系はわずか1%のみ。ただ、外資系企業の雇用規模は全就業者数のうちの20%を占める。