米小学生、SNSで警官に「助けて」 宿題のヒントもらう
(CNN) 米オハイオ州マリオンで、警察官がフェイスブックのメッセンジャーで小学生から助けを求められ、算数の宿題を手伝う出来事があった。警察官はCNNの取材に、地域の子どもと交流できてうれしいと話している。
小学5年生のリーナ・ドレイパーさん(10)は、「(8+29)×15」の計算方法が分からずにいた。そこで警察に助けを求めることを思いつき、マリオン警察にメッセージを送って「宿題で困っています。助けてもらえますか」と相談した。
応対した警察官のB・J・グルーバーさん(42)はひるまなかった。小学校を卒業してからは数十年たっていたが、「まずカッコの中の数字から」とアドバイスした。
続いてリーナさんは「(90+27)+(29+15)×2」という次の問題についても質問し、グルーバーさんはこれにも丁寧に回答した。
リーナさんの母のモリー・ドレイパーさんはこのやり取りの画面をフェイスブックに掲載。「地域社会と真の関係を築いてくれてありがとう」と感謝の言葉を添えた。ただし友人から、グルーバーさんが教えた計算の順番違いを指摘されるおまけもついた。
グルーバーさんは、どちらかといえば歴史や社会の方が得意だと打ち明けて、リーナさんが学校に宿題を提出する前に間違いが分かってよかったと笑顔になった。
モリーさんは「正解でも間違いでも、娘のために時間を取ってくれたことは素晴らしい」「地域社会との信頼関係を築こうという姿勢の表れ」とグルーバーさんの対応を称賛している。