ロケット打ち上げ成功、世界最多の104基の衛星搭載 印
(CNN) インドの宇宙開発当局は19日までに、打ち上げたロケット1基から人工衛星計104個の大量放出に成功したと発表した。ロシアが2014年に実現させた衛星37個の切り離しを大幅に更新する最多記録としている。
インドは近年、宇宙開発で存在感を高めており、14年には火星探査機「マンガルヤーン」搭載のロケットを打ち上げ、火星の周回軌道に乗せる成功を収めていた。アジア諸国では初の成果だった。同探査機の事業経費は7400万米ドルで、米ハリウッドの宇宙を舞台にしたサスペンス映画「ゼロ・グラビティ」の製作費よりも1億ドルも安かった。
インドの宇宙開発事業は1962年から始まり、マンガルヤーンの成功で今や世界各国から大きな注目を集める結果となっている。マンガルヤーンの実績はインド国民の誇りを高めており、同国の新紙幣にも登場した。
インド政府の統計によると、これまで打ち上げに成功した衛星は計21カ国から委託された79個。グーグルやエアバスなど大企業からの注文も含まれる。収益は少なくとも1億5700万ドルとなっている。昨年は計20個の衛星放出に成功した。