アルジャジーラ、「組織的」サイバー攻撃を確認 被害はなし
サンフランシスコ(CNNMoney) カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは8日、同局のウェブサイトなどがサイバー攻撃に遭っていると明らかにした。
サイバー攻撃は「組織的かつ継続的」だが、これまでのところ被害は出ていないという。
アルジャジーラは公式サイトで「攻撃は激しさを増しており、さまざまな形態を取っている。だがプラットフォームが影響を受けるには至っていない」と述べている。
米国におけるアルジャジーラのウェブサイトやソーシャルメディアの投稿にも、攻撃の影響は見られない。
アルジャジーラを支援するカタール政府が、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など近隣諸国から外交・経済関係の断絶を言い渡されたのは6月5日。テロを支援しているというのがその理由だが、カタールは「根拠がない」と反論している。
中東問題の専門家によれば、サウジなどの国々はカタールに対し、関係修復の条件の1つとしてアルジャジーラの閉鎖を求める可能性があるという。アルジャジーラはこれまで、サウジ王家やエジプトのシーシ大統領などのアラブ諸国の政府に対して批判的な報道をしてきた。
カタール政府によれば、5月には国営カタール通信がサイバー攻撃に遭い、偽のニュースを流されたという。このニュースはサウジなどが断交に踏み切るきっかけとなった。
アルジャジーラにさらなるコメントを求めたが回答は得られていない。