運転中の携帯メールをブロック、アップルが次期OSに導入
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルがスマートフォン「iPhone」向け新型基本ソフト(OS)に、運転中のメールの受信通知などをブロックする機能を導入する見通しであることが6日までに分かった。これによりドライバーは、車を運転しながら端末を確認するといった危険を冒さずに済みそうだ。
新たな機能の名称は「Do Not Disturb While Driving(運転中につき邪魔しないで)」。アップル製端末向けの次期OS「iOS 11」の一部に組み込まれる。
同OS搭載の端末を無線技術のブルートゥースやケーブルを使って車両と接続すれば、運転中に端末に送られるあらゆるメールやニュースのアップデートの通知がブロックされる。メールを送信してきた相手に対しては、運転中のため今は返信できないことを伝えるメッセージが自動で届く仕組みだ。
スマートフォンのスクリーンにもロックがかかり、運転中のドライバーのアプリ使用を不可能にする。運転していない同乗者が操作した場合、この機能は無効にできる。
アップルの地図アプリは運転中も閲覧が可能だが、目的地の入力はできなくなる。グーグルマップなど他の地図アプリも動作に制限がかけられる予定だ。
ただ、車両そのものに搭載されたスマートフォン向けツール「アップル・カープレー」については当然引き続き使用できる。同ツールは車載ディスプレーや音声コマンドを通じて、運転中でもiPhoneのさまざまな機能が使えるように設計してあり、米ゼネラル・モーターズ(GM)、独BMW、ホンダなどのモデルに搭載されている。
米高速道路交通安全局(NHTSA)によれば米国では、運転中何かに気をとられたことによる衝突事故で毎日8人が死亡しているという。