クリーンエネルギー100%へ、アップルの取り組み進む
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは毎年2億台以上の電子機器を製造しているが、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」やノートパソコン「マックブック」などの生産には多くのエネルギーを必要とする。
こうしたことから、アップルは地球上で最も「グリーン」な企業になることを目指している。
アップルは大規模なクリーンエネルギープログラムを2015年に開始した。同社は中国で使用するエネルギーの全てを再生可能エネルギーでまかなうことを目指している。
アップルが年初に発表した年次報告によれば、16年は世界各地の工場で使われた電気の96%が再生可能エネルギー由来のものであり、炭素の排出量が約58万5000トン削減できたという。
アップルは今月発表した声明の中で20年までに4ギガワットの再生可能エネルギーを生み出すことを計画していると明らかにしたが、部品供給業者に対しても、アップルの取り組みと共同歩調を取るよう促している。アップルによれば、部品供給業者のうち7社が18年までに100%の再生可能エネルギーとなるよう、すでに取り組みを進めているという。
専門家からは、こうしたアップルの取り組みについて称賛の声が挙がっている。アップルのような企業の場合、排出される二酸化炭素の80%以上がサプライチェーン(部品供給網)からのもので、そのため社内の業務を越えて部品供給業者らとともに100%再生エネルギーを目指して協業することは重要だという。