アップルのiPhone、再び販売減 次への期待が原因?
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルが2日に発表した今年1~3月期決算によると、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売台数は5080万台にとどまり、前年同期の5120万台に比べて減少した。
iPhoneの売り上げは1年前に初めて減少に転じ、続く2四半期も不振が続いたことから、同年のアップルの売上高は通年で2001年以来、初の減収となっていた。
昨年12月までの3カ月の決算では「iPhone 7 Plus」が好調だったことから業績が改善したが、それも長続きはしなかった。
1~3月期の売り上げは全体で529億ドル(約5兆9270億円)となり、前年同期の506億ドルに比べると約5%の増収となっている。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は2日の電話会見で、「iPhoneの売れ行きは一時停止状態にあるようだ。その原因は、今後のiPhoneについて早くから伝えられる頻度が増しているためと思われる」と語った。
同社の株価はiPhoneの販売減少を受け、時間外取引で2%以上下落した。
iPhoneは大幅に刷新したモデルが年内に登場するとの期待が高まり、一部のアナリストは決算発表前から、ユーザーは新しいiPhoneの購入を手控えるだろうと予想していた。
iPhoneは今年で登場から10年を迎える。過去3年は外観のデザインがほとんど変わらず、買い替え需要に食い込んでいた。しかし次のiPhoneを巡っては、無線充電機能やカーブ型のディスプレー、ガラス素材の使用など、さまざまなうわさが飛び交っている。