ウーバー新CEO、集会で社員に発言 「変化」の必要性訴え
ニューヨーク(CNNMoney) 米配車サービス大手ウーバーの新最高経営責任者(CEO)に決まったダラ・コスロシャヒ氏は30日、同社の全社集会に出席し、社員向けに初めて発言した。
ウーバーによればコスロシャヒ氏は「この会社は変わらなければならない」と強調。「これまでと同じやり方で、次のレベルに到達することはできない」と語った。
コスロシャヒ氏は現在、米旅行サイト大手エクスペディアのCEOを務めており、来月5日にウーバーのCEOに就任する予定だという。
コスロシャヒ氏を知る人々は同氏について、ウーバーの企業文化が痛切に必要とする「成熟した人物」だと語る。
多くの社員や投資家は、新CEOに好意的なツイートを行った。ある元幹部は社内に「とても楽観的」な空気が流れていると述べる一方で、「今後のトラビス(・カラニック前CEO)の横やり」が一番の懸念として残っていると語った。
大株主であるベンチマークは今月、カラニック氏の取締役退任を求める訴訟を起した。これに対し裁判所は調停を勧告している。ベンチマークは、カラニック氏が「取締役会を思うように操り、同氏の望みであるCEOへの返り咲きに道を開こうとしている」と主張していた。
さまざまな課題がコスロシャヒ氏を待ち受けている。ウーバーの4~6月期の業績は6億4500万ドルの赤字だった。セクハラ疑惑に揺れる同社では、企業文化の立て直しも課題だ。
ウーバーではCEOの他、最高執行責任者(COO)や最高財務責任者(CFO)なども空席となっている。これらのポストへの人材配置もコスロシャヒ氏の役割となる。