アップルのクックCEO、97億円の株式報酬 株価上昇で
香港(CNNMoney) 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が先週、同社から8900万ドル(約97億円)相当の株式報酬を受け取ったことが28日、監督当局への申告で明らかになった。
株式報酬は、クック氏が2011年に就任した時の契約に基づいて支給されている。このうち半分については、アップルの業績に連動してどれだけの株式が支給されるかが決まることになっている。
今回は同社株が過去3年間、S&P500銘柄の3分の2以上を上回るパフォーマンスを示したため、最大限の報酬が支給された。
ただし同社によれば、このうち約4600万ドルは税金対応の資金として取り置かれた。クック氏は28日までに残りの株式を売却し、現金約4300万ドルを手にした。
申告書に報酬の使い道は書かれていないが、クック氏は15年、ほとんどの財産を慈善事業に寄付すると表明している。
これとは別に、クック氏は就任にともない、アップルから300万株近くを取得していた。当時の株価では3億8000万ドル相当だったが、現時点の株価で計算すると4億8400万ドル相当に上る。また申告書によると、同氏は現在、1億4500万ドル相当のアップル株を保有している。