中国の「独身の日」、アリババが2.8兆円を売り上げ
香港(CNNMoney) 中国では「独身の日」とされる11月11日で、同国のネット通販大手アリババ(阿里巴巴)グループが前年比約40%増となる253億8692万7848ドル(約2兆8800億円)を売り上げたことがわかった。過去最高の金額だという。
アリババは11日、セール開始から約13時間後に売り上げが180億ドル超と16年の24時間の販売額である178億ドルを超えたと明らかにしていた。
11月11日が独身の日というのは公式な休日ではないが、アリババはこの日に合わせた特別セールを2009年から実施している。
この大規模イベントには海外企業からの注目も集まっている。調査会社イーマケター・リテールによれば、今年参加したブランドのうち40%超が海外のものだった。
独身の日がターゲットとしているのは大部分は中国の消費者だが、これが海外にも拡大しつつあるという。
調査会社フォレスターによれば、アリババの子会社などが今年、東南アジアで独自の独身の日のプロモーションを行ったという。
ただ、大規模な販売活動によって、独身の日は大量の廃棄物も生み出す。
環境保護団体グリーンピースによれば、昨年はイベントに関連した製造や包装、配送などにより25万8000トンの二酸化炭素が生み出された。これをすべて吸収するには約26億本の木々が必要となるという。