米LAに自動運転の新型地下鉄、マスク氏がトンネル敷設構想

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ボーリング社のトンネル掘削ようの機械

ボーリング社のトンネル掘削ようの機械

ワシントン(CNNMoney) 電気自動車や宇宙開発企業を経営する米起業家のイーロン・マスク氏が、今度は米ロサンゼルスに新しい地下鉄を建設するプロジェクトを打ち出した。

マスク氏が設立した新興企業ボーリング・カンパニーがこのほど発表した構想によると、ロサンゼルスの地下にトンネル網を敷設して、車両や公共交通機関を走らせる計画。

「ループ」と呼ばれる地下交通システムでは、自動運転車両がトンネル内を約時速200~240キロの速度で走行する。この車両は地下鉄のような決められた駅に停車するのではなく、地点間で運行される。

ボーリング社は設立からまだ1年足らず。ロサンゼルスの交通渋滞を解消し、快適な通勤の実現を目指している。同市の公共交通機関は米国内の他都市に比べて遅れを取っていた。

全長約100キロのトンネル網が完成すれば、ロサンゼルスに全米でも有数の地下交通システムが誕生する。

地下鉄建設の黄金時代は何十年も前に過ぎ去った。トンネルの建設には多額がかかり、ほとんどの都市では現存する地下鉄網の維持管理に苦慮している。マスク氏は、トンネルの設備を見直して低コストで敷設できるようにすることで、渋滞の解消を目指す。

ボーリング社はメリーランド州でも全長16キロのトンネル敷設を承認されているほか、シカゴ市中心部とオヘア国際空港を結ぶ高速地下鉄の建設にも入札を表明している。

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