ヴァージン系の高速輸送企業、56億円調達 ブランソン氏が会長に

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リチャード・ブランソン氏がヴァージン・ハイパーループ・ワンの会長に

リチャード・ブランソン氏がヴァージン・ハイパーループ・ワンの会長に

ニューヨーク(CNNMoney) 高速輸送システムの開発を進める「ヴァージン・ハイパーループ・ワン」は21日までに、5000万ドル(約56億円)の資金調達の実施と、英ヴァージン・グループの創業者で富豪のリチャード・ブランソン氏を取締役会の会長に指名したことを明らかにした。電気自動車メーカーのテスラや宇宙開発企業スペースXの最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏も高速輸送システムの開発を進めており、両者の競争が激しくなりそうだ。

ブランソン氏は10月、ハイパーループ・ワンへの出資を発表し、その際に社名にヴァージンの名が入って、ヴァージン・ハイパーループ・ワンとなっていた。

ヴァージン・ハイパーループ・ワンと、マスク氏が率いるボーリング・カンパニーはいずれも高速輸送システムの開発に取り組んでいる。この高速輸送システムは、マスク氏が最初に基本的な構想を具体化。マスク氏が2013年に発表したアイデアは、巨大な真空状のチューブを使い、気密室に入った乗客を東海岸のニューヨークから西海岸のロサンゼルスへ45分間で輸送できるようにするというもの。

ヴァージン・ハイパーループ・ワンは先ごろ、最初の建設を進める最終候補の10路線を発表した。21年までの建設を目指しているという。

ヴァージン・ハイパーループ・ワンはまた、最新の試験で移動速度が時速240マイル(約386キロ)に達したと明らかにした。

一方、ボーリング・カンパニーは米ロサンゼルスに新しい地下鉄を建設することを計画しており、さらにそこから交通網を拡大したいとしている。

トンネルの建設には多くの費用が掛かるが、ボーリング・カンパニーによれば、通常の輸送用トンネルの幅の半分のものを使うことで建設費を抑制することができるという。

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