米フェイスブック、時価総額8.4兆円減 個人情報流出で
ニューヨーク(CNNMoney) 交流サイト世界大手、米フェイスブックの時価総額が、英データ企業ケンブリッジ・アナリティカに利用者の個人情報が流出していたと判明して以降、約800億ドル(約8兆4000億円)減少した。
フェイスブックの株価は27日も5%の下落を示した。フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は個人情報の流出について議会で証言する考えを明らかにしている。
英データ企業への情報流出が伝えられたのは3月16日。フェイスブックは同日、利用者5000万人の個人情報を収集していたとして、ケンブリッジ・アナリティカの利用を停止したと明らかにした。
これ以降、フェイスブックの株価は18%下落。時価総額で800億ドル近くにのぼる。
フェイスブックからの個人情報流出の報道はIT関連株にも影響を及ぼしており、ハイテク株中心のナスダック市場も6%下落している。
ソーシャルメディア関連企業の株価も下落している。3月16日以降、グーグルの親会社アルファベットの株価は7%の下落。ツイッターは同20%の下落となっている。
一部投資家からは、ケンブリッジ・アナリティカへの個人情報流出を受けて、米国内外で、フェイスブックやグーグル、ツイッターに対して、より厳しい規制が課されるのではないかとの懸念が出ている。