ザッカーバーグ氏公聴会終了 計10時間、約100人の質問に返答
ニューヨーク(CNNMoney) 米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は11日、米上院の公聴会で前日に続いて証言に立ち、約5時間にわたって、ユーザー情報の収集や新規制の必要性などについて議員の質問に答えた。
前日と合わせると公聴会は計10時間近くに及び、議員約100人が質問を浴びせた。
11日は上院エネルギー・商務委員会の合同公聴会が開かれ、ザッカーバーグ氏は前日と同様、「大きな過ち」を犯したとして謝罪を繰り返した。
しかし、初期設定を変更して情報の収集をできる限り最低限に抑えることを約束するかどうか、「イエスかノーか」で答えるよう迫られると、「これは複雑な問題なので、1語では答えられません」と応じた。
別の議員からの質問に対しては、フェイスブックに登録していないユーザーからも、「セキュリティー目的」でデータを収集するケースがあることを認めた。
フェイスブックを巡っては、2016年の米大統領選挙でトランプ陣営に協力した英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカが、フェイスブックのユーザー最大8700万人の情報を不正に入手していたことが、1カ月ほど前に発覚していた。
11日の証言でザッカーバーグ氏は、自身の情報も流出していたことを明らかにした。この発言についてフェイスブックにコメントを求めたが、今のところ返答はない。
ザッカーバーグ氏の過去の謝罪発言を列挙して、「自己規制が機能していない証拠」だと迫る質問もあった。これに対してザッカーバーグ氏は、「インターネットは世界中で重要性を増している。何らかの規制が必要になることは避けられないと思う」と述べている。