情報漏洩警告の内部メモが外部流出、米アップル
サンフランシスコ(CNNMoney) 開発商品や社内事情などの情報統制の厳しさで知られる米アップルで、社内情報の漏洩(ろうえい)を社員に警告する内部メモが社外に流出していたことが14日までにわかった。
このメモのコピーを入手したとする米ブルームバーグ通信が報じた。内部メモが社内に流された時期は不明だが、昨年中には社員29人の情報漏洩行為が突き止められ、うち12人は逮捕されたなどと記していたという。
漏洩したのは社員の他、契約業者や部品供給業者も含まれた。流出した情報は、内部会議で話し合われた事業計画や非公表だったiOS(アイオーエス)の最終モデル、iPhone(アイフォーン)、iPad(アイパッド)プロなどに関するものだった。
アップルは今回の漏洩に関するコメントの求めに即座には応じていない。
同社の社内情報の厳守は創設者の故スティーブ・ジョブズ時代にさかのぼり、報道機関向けの製品発表会で「サプライズ」効果を狙っていたことなどと関係があるとされる。ただ、情報漏洩は、ティム・クック現最高経営責任者(CEO)の体制でより多くなったともされる。