ザッカーバーグ氏、欧州議会での対応に批判の声
ロンドン(CNNMoney) 米フェイスブックの個人情報流出問題などをめぐり、ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が22日、欧州議会へ出向いて議員らの質問に答えた。議員からは、ザッカーバーグ氏が明確な回答を避けたと批判する声などが相次いだ。
ザッカーバーグ氏はブリュッセルで欧州議会のタヤーニ議長と会談した後、会派代表者らによる約80分間の会合に出席した。
ザッカーバーグ氏は会合の冒頭で、フェイスブックが偽ニュースや選挙介入、ユーザ情報保護の問題で対応を誤ったと発言。先月開かれた米議会の公聴会での証言と同じく、「私たちの責任のとらえ方が不十分だった」と謝罪した。
今後の対策としてセキュリティー担当要員を倍増させると改めて約束し、「最大限の利益を得ることよりも人々の安全確保が優先」との方針を強調した。
議員からは、フェイスブックの独占的な地位や憎悪発言など過激な内容への対応、個人情報の収集などについての質問が出た。
議員らが1人3分ずつの持ち時間で次々と質問を投げ掛け、最後にザッカーバーグ氏が回答する形式だった。同氏は時間切れとなったため、各議員の質問には「数日中に」文書で答えると述べた。
これに対し、議員からは「イエスかノーで答えられる6項目の質問をしたのに一つも答えがなかった」など、不満の声が上がった。