「私もスマホ使い過ぎ」、アップルのクックCEOが告白
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が、4日に開かれた年次開発者会議後にCNNテレビの単独インタビューに応じ、自分がスマートフォンにどれほど多くの時間を費やしているかを知って驚いたと告白した。
アップルはこの日の開発者会議で、ユーザーがiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)を使用した時間をチェックできる新機能の「スクリーンタイム」を披露した。同機能を使って自身の利用習慣をチェックしたというクック氏は、「私はかなり自分を律することができていると思っていたが、間違いだった」と述べ、「私が費やした時間は、費やしてもいい時間を大幅に超過していた」「スマホを手に取る回数も多過ぎた」と打ち明けた。
スクリーンタイムでは、それぞれのアプリの使用時間を日ごとと週ごとにチェックでき、特定のアプリの使用時間に制限をかけることもできる。自分が受信した通知の本数や、端末を手に取った回数も確認できる。
この機能の目的は、ユーザーが常にスマートフォンに気を取られる状況に歯止めをかけ、自分の時間をもっとうまく管理してもらうことによって、iPhoneやiPadとの健全な関係の確立を支援することにある。
アップルはまた、「Do Not Disturb(起こさないで)」の機能も拡張し、就寝時に全ての通知が画面に表示されないようにした。
2018年は、ハイテク企業が大がかりな記者発表会で、自社製品をあまり使わせないための革新的な手段を発表する年になった。
アップルに対しては、子どもや未成年による過剰なスマートフォン利用を防ぐための対策強化を求める声が強まっていた。アップル幹部も、iPhoneの過剰使用についての懸念を表明していた。