フェイスブック、IT大手などにさらなる情報提供か 米紙報道
フェイスブックは2011年、連邦取引委員会(FTC)との間で「ユーザーの情報を本人の許可なく共有してはならない」との同意審決を交わした。同紙の記事は、フェイスブックがこれに違反した可能性を指摘している。
これに対し、フェイスブックでプライバシー規定などを担当するスティーブ・サッターフィールド氏は、提携先はフェイスブックの延長、つまりユーザーが友達と交流するためのサービスを提供する主体と考えられるため、同意審決は適用されないとの立場を示した。
サッターフィールド氏はさらに、提携先企業が「ユーザーのプライバシー設定を無視できるわけではない」と強調。フェイスブック自体がサポートしていない端末などからもフェイスブックを利用できるようにするための契約で、提携先が情報を別の目的で使うことはできないと説明している。
アマゾンはCNNの取材に対し、フェイスブックから提供された情報は自社のプライバシー規定に沿って使用しているとコメントした。
マイクロソフトは、フェイスブックからの情報は16年2月の契約終了にともない、ビングの検索結果に表示されなくなったと説明。それ以前もユーザーの意向を尊重していたと述べた。
ネットフリックスは14年、メンバーがフェイスブック上の友達に番組や映画を勧められるサービスを始めたが、不評だったため15年に打ち切ったという。サービス提供中も、フェイスブック上のプライベートなメッセージにアクセスしたり、アクセスを求めたりしたことはないと主張している。