米映画監督P・マーシャル氏が死去、「レナードの朝」など
(CNN) 米国の人気テレビドラマに主演して人気を博し、映画監督としても「ビッグ」や「レナードの朝」といったヒット作を生み出したペニー・マーシャル氏が死去した。75歳だった。
マーシャル氏は17日夜、ハリウッド・ヒルズの自宅で糖尿病による合併症のため死去した。家族の広報担当者が明らかにした。
ニューヨークのブロンクスで育ったマーシャル氏は、1970年代にテレビドラマ「ラバーン&シャーリー」の主人公の1人を演じて人気に火が付いた。76~83年にかけて8シーズンにわたり放送された同作品で、マーシャル氏はゴールデングローブ賞に3度ノミネートされた。
監督としてはテレビシリーズの複数のエピソードを手掛けた後、86年から映画に進出。トム・ハンクスが主演した2作目の「ビッグ」は、全米興行収入が女性の監督作品として史上初めて1億ドルを突破する大ヒットを記録した。
その後も、40年代に存在した全米女子プロ野球リーグを題材とする「プリティ・リーグ」、医療ノンフィクションを基に医師と患者の交流を描いた「レナードの朝」などの作品を世に送り出した。ロバート・デ・ニーロとロビン・ウィリアムズが出演した後者はアカデミー賞の作品賞などにノミネートされた。
マーシャル氏の2人目の夫だった映画監督のロブ・ライナー氏は18日、ソーシャルメディア上に声明を投稿。「マーシャル氏には持って生まれたユーモアのセンスがあり、それをいかにして使いこなすかも本能的に分かっていた。彼女と共に暮らし、そのユーモアを味わえたのは本当に幸運だった」と、その死を悼んだ。
2016年に死去した著名な映画プロデューサーで監督のゲイリー・マーシャル氏は、ペニー氏の兄にあたる。