米ピンタレスト、上場を申請 「ユニコーン」企業のひとつ
ニューヨーク(CNN Business) 米写真共有サイトのピンタレストが米証券当局へ上場を申請した。ニューヨーク証券取引所にティッカーシンボル「PINS」で上場する見通し。
ピンタレストの利用者は「ピン」を通じて、レシピや家のデザインなどさまざまな画像を管理できるようになる。
ピンタレストは今年上場が見込まれている、企業価値が10億ドル(約1100億円)を超えた「ユニコーン」とよばれる企業のひとつ。配車サービスの「リフト」は上場により20億ドルの調達を目指している。「スラック」や「ポストメイツ」も上場申請を行った。「ウーバー」も今年後半に上場するとみられている。
ピンタレストが発表した2018年の決算は、売り上げが前年比60%増の7億5600万ドルだった。最終損益は6300万ドルの赤字だったが、前年の1億3000万ドルの赤字よりも縮小した。
ピンタレストは2010年にベン・シルバーマン氏やエバン・シャープ氏、ポール・シャッラ氏らによって創業。ネット上のスクラップブックから、グーグル検索のような画像を使った発見ツールへとサービスを発展させてきた。
シルバーマン氏は先ごろ、CNN Businessの取材に対し、ピンタレストについて、ニュースを追ったり有名人を追ったりするのではなく、利用者の個人的な関心を中心に据えたサービスだとの見方を示していた。
ピンタレストは上場申請の中でも、自社について、ソーシャルネットワークではなく、「生産性ツール」と説明している。