空飛ぶ救急隊が誕生?、山間部で試験飛行 英
ロンドン(CNN Business) 英国の湖水地方の山間部に世界初となるジェットスーツを着用した救急隊が登場するかもしれない。試験飛行が今月行われ、山間部の緊急治療に変革がもたらされるのではないかと期待されている。
慈善団体のGNAASによれば、1050馬力のジェットスーツを使うことで25分間の山間部の移動がわずか90秒に短縮できるという。今回の試験飛行はGNAASがジェットスーツのメーカー「グラビティー・インダストリーズ」と提携して行った。
GNAASの幹部アンディー・モーソン氏は29日、声明で、「この科学技術によって、我々のチームはかつてないほど素早く一部の患者にたどり着けるようになるかもしれないと考えている」と述べた。
多くの事例で患者の負担を軽減できるほか、一部の事例では命を救うことにつながるかもしれないという。
ジェットスーツを着用した場合、90秒で現場に赴くことが可能となる/From Gravity Industries/YouTube
GNAASとグラビティー・インダストリーズは1年前から今回の試験飛行について協議を行ってきた。
試験飛行は今月15日、ラングデールパイクスで行われた。グラビティー・インダストリーズの創業者リチャード・ブラウニング氏が谷底から高地にある模擬の事故現場へと飛んだ。
モーソン氏はジェットスーツが遠隔地での救命救急診療の提供に関して大きな可能性を秘めていると考えている。