ロシア軍情報機関、2020年東京五輪狙うサイバー攻撃 英政府発表

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スイス・ローザンヌの国際五輪委員会本部の前にある五輪のリング/FABRICE COFFRINI/AFP/AFP via Getty Images

スイス・ローザンヌの国際五輪委員会本部の前にある五輪のリング/FABRICE COFFRINI/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) 英政府は19日、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)が、2020年東京オリンピック(五輪)の計画にかかわった組織や関係者に対するサイバー攻撃を仕掛けたとして非難した。

英政府によると、標的とされたのは2020年オリンピックの主催団体や物流サービス、スポンサー企業など。2020年大会は東京で今年7月に開幕する予定だったが、新型コロナウイルスのため延期になった。

英国のラーブ外相は声明の中で、GRUの行為を「可能な限り強い言葉」で非難すると述べ、GRUのサイバー攻撃は2018年に韓国・平昌で開かれた冬季オリンピックとパラリンピックも標的にしていたとして非難した。

英国家サイバーセキュリティーセンターによると、一連のサイバー攻撃は大会を妨害する目的で、マルウェアを使ってコンピューターやネットワークのデータを消去し、障害を発生させることを企てたとされる。

19日には米司法省も、ロシア軍の当局者6人の起訴を発表した。この6人もGRUの要員で、2018年冬季五輪に対するサイバー攻撃に関与したとされる。

米政府によれば、6人は破壊的なマルウェアを使ってソフトウェアに不正侵入し、コンピューター数千台をダウンさせて10億ドル(約1056億円)近い損害を発生させた。

一連の攻撃は、世界のコンピューターネットワークの弱体化や報復、不安定化を狙ったロシア政府の活動支援が目的だったと米司法省は発表している。

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