バイデン前副大統領の偽動画、ツイッターで100万回閲覧
ニューヨーク(CNN Business) 米大統領選の民主党候補、バイデン前副大統領が集会で会場を言い間違えたかのように見える偽動画が先週末、ツイッターに投稿された。警告を受けて削除されるまでに、閲覧回数は100万を超えた。
動画には、バイデン氏が集会の参加者に「こんにちは、ミネソタ」と呼び掛ける場面が映っている。実際にミネソタ州セントポールで開かれた集会での演説だ。
元の映像では、バイデン氏の手前と背後のパネルにミネソタ州を示す「MN」の略号が書かれていた。ところが偽動画では、これが「フロリダ州タンパ」とフロリダ州の略号「FL」にすり替えられていた。
投稿者は、バイデン氏が自分のいる州を忘れたというコメントを添えて動画をツイートした。
偽動画は24時間以内に110万を超える閲覧回数を記録。ツイッターが1日夜、「改ざんメディア」との警告ラベルを表示した後、投稿者によって削除された。
A FALSE video claiming Biden forgot what state he was in was viewed more than 1 million times on Twitter in the past 24 hours
— Donie O'Sullivan (@donie) November 1, 2020
In the video, Biden says "Hello, Minnesota."
The event did indeed happen in MN -- signs on stage read MN
But false video edited signs to read Florida pic.twitter.com/LdHQVaky8v
トランプ氏や同氏の陣営はこれまでバイデン氏の精神的能力をめぐり、誤解を招くような動画の拡散に繰り返し加担してきた。
3月にはバイデン氏がトランプ氏支持を表明したかのような動画が流れた。ホワイトハウスのソーシャルメディア担当者は8月、バイデン氏がインタビュー中に居眠りをしたという偽動画を共有した。
トランプ陣営は9月にバイデン氏が「忠誠の誓い」の文言を忘れたとする動画を拡散。先週は同氏がトランプ氏でなく、ブッシュ元大統領を相手に闘っていると発言したかのような動画も広めた。これらは全て、事実に反する偽動画だった。