現代自動車、「四足歩行」できるコンセプトカーを発表
ニューヨーク(CNN Business) 韓国の自動車メーカー、現代自動車の技術者が最も困難な地形でも横断可能な車両の製造に取り組んでいる。
現代自動車の「Tiger X―1」は四輪駆動で、それぞれの車輪が電動モーターで駆動する。車輪は長くて折り畳むことが可能な脚の先に搭載されている。自動運転車は車輪でも走行できるが、乗り越えることのできない障害物に遭遇した場合には脚を伸ばして障害物を歩いて乗り越える。脚は平らでない地形を走行するときも折り曲げることが可能で、貨物スペースを水平に保つことができる。
車両はまた、車輪や脚を使って、前でも後ろでも横でもあらゆる方向に走行が可能だ。
「Tiger X―1」は遠隔地への物資輸送を想定して開発されたコンセプトカーだ/Hyundai
現代自動車はこの車両を地震といった自然災害後の困難な救助活動で利用することを考えている。自動運転できて歩行可能な貨物輸送機といったものは、物資の輸送だけで人間の搬送のためには設計されていない。
現代自動車によれば、Tigerは無人航空機と接続でき、無人機でTigerを遠隔地に運んだり、遠隔地から戻したりできる。Tigerも無人機も必要なら、それぞれのバッテリーで充電することが可能だという。
現代自動車は、貨物輸送だけのTigerが現実世界で利用できるようになるまでには、研究と試験に少なくとももう5年が必要だとの見方を示している。