米インテル、2兆円投じて半導体工場を新設
ニューヨーク(CNN Business) 米インテルのゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は23日、200億ドル(約2兆1700億円)を投じて米国に2つの半導体工場を新設すると明らかにした。
多くの専門家からはインテルは過去数年にわたって敗北を続けているとの見方も出ているが、インテルは半導体業界の盟主としての地位を改めて主張することを目指す。
インテルの株価は23日の時間外取引で6%上昇した。
ゲルシンガーCEOは、アップルやかつての提携先とのかつてないほどの競争や、物言う株主からの変革の要求など、さまざまな課題に直面している。
インテルはまた次世代半導体の製造で大きな遅れを経験し、台湾積体電路製造(TSMC)や韓国のサムスン電子などのライバルに水をあけられている。インテルは依然として次世代の7ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体製造を完璧にしようと取り組んでいるが、アジアの同業他社はすでにより小型でより処理速度の速い半導体の開発に動いている。
ゲルシンガーCEOが発表した新たな取り組みでは、インテルがこれまで行ってきた半導体の設計と製造の両方を行う業態からの脱却を図ることで、多くの課題の解消につなげることを目指している。
インテルは製造上の課題やこれ以上の遅れを阻止するためTSMCなど第三者の半導体メーカーの利用を拡大することを計画している。
インテルはまた、他社の製造を請け負う「ファウンドリー」事業を行う新部門の設立も発表した。