イーサリアム創設者、インドのコロナ救援に「柴犬コイン」寄付 10億ドル相当
ニューヨーク(CNN) 暗号通貨プラットフォーム「イーサリアム」の共同創設者、ビタリック・ブテリン氏(27)は13日、新型コロナウイルスまん延に苦しむインドの救援基金に10億ドル(約1090億円)相当の「柴犬コイン」を寄付した。
柴犬コインは暗号通貨で、やはり柴犬がモチーフの暗号通貨「ドージコイン」のスピンオフとして誕生した。
ブテリン氏の公開ウォレットによると、同氏はこの日、50兆以上の柴犬コインを暗号通貨用の救援基金に移した。イーサリアムで使用される暗号通貨「イーサ」についても、500イーサ(約190万ドル相当)を振り込んだ。
振り込みの時点では、寄付された柴犬コインの価値は10億ドル相当だったが、暗号通貨は変動が激しいことで知られる。暗号通貨情報サイトのコインベースによると、ブテリン氏が寄付した後、柴犬コインの価値は急落。下落幅は13日時点で約30%に達した。
柴犬コインはイーロン・マスク氏の推奨するドージコインに対抗したジョークだが、ドージコイン自体、ここ数カ月で主流になったパロディー通貨だ。最近はビットコインやイーサリアムに続き、こうした代替的な暗号通貨が数多く出現して人気を集めている。
2013年に弱冠19歳でイーサリアムを創設したブテリン氏は、今月4日に1イーサが3500ドルを付けたことで資産が10億ドルを超えた。イーサの勢いは止まらず、今週には4385ドルの新記録を更新。現在の価格は1イーサ=約3700ドルとなっている。