イーロン・マスク氏、ツイッターの取締役に就任へ
ニューヨーク(CNN Business) 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がツイッターの取締役に就任することが5日発表された。前日にはツイッターの筆頭株主となったことが明らかになっていて、ソーシャルメディアプラットフォームに対するマスク氏の影響力を高める可能性がある。
ツイッターは、テスラとスペースXのCEOであるマスク氏を2024年までの任期で取締役に任命する予定だと5日に規制当局に提出した書類で述べている。この取引の一環として、マスク氏は取締役在任中に14.9%を超えてツイッター株を取得しないことに同意した。
ツイッターは4日に、マスク氏が同社株の9.2%を購入したと明らかにしている。同氏はここ数週間、ツイッターの方針を複数回批判し、新しいソーシャルメディアプラットフォームが必要かどうかを熟考しているとツイートしていたため、今回の取締役就任のニュースはやや驚きをもって受け止められた。
ツイッターCEOのパラグ・アグラワル氏は「ここ数週間の会話を通じて、マスク氏が取締役会に大きな価値をもたらすことが明らかになった」とツイートした。
アグラワル氏は、マスク氏が同社の「熱狂的な信奉者」であると同時に「激しい批判者」でもあると指摘し、取締役会でのマスク氏の存在は長期的な価値をもたらすはずだと述べた。
ツイッターの共同創業者で前CEOのジャック・ドーシー氏もこのニュースを歓迎しているようで、マスク氏とアグラワル氏は「信じられないチームになるだろう」と述べた。
ツイッターの株価はマスク氏の株式購入のニュースで4日に27%超上昇し、5日朝にはさらに5%上昇した。