ゲームをする魚が飼い主のクレカを勝手に使用? ライブ配信で流れた珍事
(CNN) ペットの魚がゲームをしながら飼い主の「ニンテンドースイッチ」のストアにログインし、アバターを変更してペイパルのアカウントを設定し、クレジットカードで500円使ってしまった――。日本でそんな珍事が伝えられた。
しかも、その一部始終がリアルタイムでネット中継されていたらしい。
問題の魚の飼い主は「むてきまる」さんというユーチューバー。同チャンネルは、ゲームを「プレイ」できるという魚たちの動画を公開してゲーマーの間で人気を集めている。
むてきまるさんは、水槽の中の動きを検知して追跡する高度なソフトウェアを導入し、魚たちがニンテンドースイッチの画面を遠隔操作でコントロールできるようにしていた。
ところが今月、ポケモンのゲームをライブ配信中に、予想外の出来事が起きた。
むてきまるさんがその場を離れて休憩中、ゲームがシステムエラーで強制終了してホーム画面に戻った。
しかし魚はそのまま泳ぎ続け、水槽から遠隔操作を続けていたらしい。
その後7時間の間に、魚たちはスイッチのアカウントで飼い主の名を変更し、ゲームなどのコンテンツをダウンロードできるニンテンドーeショップに2度にわたってログインした。
魚たちはさらに、利用規約を「確認」した上で、新しいアバターをダウンロードし、スイッチからペイパルのアカウントを設定。その過程で飼い主に電子メールが送信された。この一部始終がライブ中継されていたらしい。
事はそれで終わらなかった。ライブ配信が続く中、魚たちはむてきまるさんのスイッチのアカウント残高に、本人のクレジットカードから500円を追加。その過程でクレジットカード情報をさらしてしまった。むてきまるさんはこの出来事について、フォローアップ動画で明らかにした。
予想外の乗っ取りが展開される様子を視聴者がライブ配信で見守る中、流れたコメントは数千件に上った。ツイッターでも数千人のユーザーが、この出来事を面白がってコメントを書き込んだ。
むてきまるさんはその後、任天堂に連絡を取って事情を説明し、500円の返金を求めたと伝えている。
任天堂はCNNの取材に対し、顧客の秘密を守る必要があるという理由でコメントを避けた。