出勤しないなら退職を、米IBMが管理職に最後通告
(CNN) 米IBMが米国内の管理職に対し、オフィスに出勤するか、退職するかの最後通告を突きつけた。
同社上級副社長ジョン・グレンジャー氏は今月16日の社内通知で、管理職に対して直ちに出勤するよう命じ、さもなければ退職するよう迫った。
管理職は週3日以上の出勤が前提とされ、オフィスから約80キロ以上離れた場所に住んで在宅で勤務している場合は8月までにオフィスの近くへ転居する必要がある。健康に問題がある場合や兵役に就く場合などは例外措置を設ける。
IBMはコロナ禍でフィラデルフィアやニューヨーク州中部、アイオワ州など多数のオフィスが閉鎖された。在宅勤務を続けてきた従業員が出勤するためには遠方への転居を強いられる可能性もある。
同社は入館証のデータを使って従業員の出社状況を把握し、新しいポリシーに従っていることを確認するとしている。
IBMでは従業員の出勤が着実に増え、アービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)も自身の出勤をアピールしていた。
クリシュナ氏は昨年5月、ブルームバーグ通信のインタビューの中で、在宅勤務の従業員が昇進できる見込みは薄いと述べる一方、従業員に出勤を強要はしないと説明していた。