アイスランドで女性が平等求めるスト 首相も参加
ロンドン(CNN) アイスランドで24日、ヤコブスドッティル首相をはじめとする全国の女性たちが、男女平等を求めてストライキを展開する。
主催者によると、ストは今年で7回目。1975年の同じ日に、「女性の休日」と題して開催されたのが始まりだった。移民を含む国内の女性や、性自認が男女のどちらでもない「ノンバイナリー」の人々に、「自分たちの社会貢献の重要さを示すため」として参加を呼び掛けている。
男女間の「体系的な」賃金格差や、国内の女性たちが直面する「ジェンダーに基づく暴力」への関心を高めるのが目的としている。
ヤコブスドッティル氏は20日、国内ニュースサイトとのインタビューで、当日は自身も仕事をしないと表明し、女性政府職員らにも同様に「アイスランド女性との連帯」を呼び掛けた。
同氏は「ご承知の通り、わが国はまだ男女の完全な平等という目標に到達していない。2023年の時点でいまだに男女間の賃金格差に直面しているという事実は容認できない」と訴え、ジェンダーに基づく暴力への取り組みは現政権の優先課題だと強調した。
ヤコブスドッティル政権はもともと、男女間の賃金格差を22年までに解消するとの目標を掲げていた。
今年のストの後援団体には、国内最大規模の公務員労組「BSRB」や看護師組合、女性協会連合などが名を連ねている。
主催者らは特に、移民女性らの社会貢献が評価されず、賃金に反映されていない問題にも重点を置いている。
ヤコブスドッティル氏によると、アイスランド政府は最近、伝統的に男性の多い職業と女性の多い職業の賃金格差に関する研究にも着手したという。