サッカー女子W杯 仏代表の拡散動画が発信する力強いメッセージ、豪代表は賞金の男女同額を要求
オーストラリア・ブリスベン(CNN) サッカーの女子ワールドカップ(W杯)開幕が迫る中、代表チームは女子選手にも男子と同じ賞金額と敬意を払うよう、国際統括団体や観客に圧力をかけている。
通信会社オランジュ社とフランス代表チームは、視覚効果を用いて女子の試合のクオリティーにスポットライトを当てた広告を制作。これがソーシャルメディアで瞬く間に拡散している。
また17日にはオーストラリア代表選手も動画を公開し、男子と同額の賞金を女子に与えていないと国際サッカー連盟(FIFA)を批判した。
オーストラリアとニュージーランドの共同開催となるサッカー女子W杯は20日、エデンパークで開催されるニュージーランド対ノルウェーの試合で幕を開ける。
今年に入って女子W杯の賞金総額は1億5000万ドル(約208億円)に引き上げられたが、それでも昨年カタールで開催された男子W杯の賞金総額4億4000万ドル(約612億円)の3分の1程度でしかない。まだまだ不十分というのが女子選手の意見だ。
FIFAは以前から、男女の賞金格差の解消に努めていると発言してきた。先月には新たな賞金モデルを発表し、女子W杯の全出場選手に「最低保証として功労賞金」を授与するという。
だがオランジュ社の動画は、賞金額に開きがあるにもかかわらず、女子選手が男子に劣らず高い技術を持っていることを主張して、広く支持されている。