トランプ氏のSNS運営会社株、大株主が「ほぼすべて」売却 142億円相当
(CNN) トランプ前米大統領が創設したSNS「トゥルース・ソーシャル」を運営する「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」の大株主が、保有する同社の株式の大半を売却したことが分かった。株価は変動しているものの、売却額はおよそ1億ドル(約142億円)に上る。
26日に公開された規制当局への提出書類によると、トランプ・メディアの共同創設者アンディ・リチンスキー氏が経営するユナイテッド・アトランティック・ベンチャーズが現在保有するトランプ・メディアの株式はわずか100株。3月後半には750万株強を保有していた。
ユナイテッド・アトランティック・ベンチャーズの弁護士はコメントの要請にすぐには応じなかった。
リチンスキー氏とトランプ・メディアが株式をめぐる法廷闘争を繰り広げていることを考えれば、今回の株式売却に驚きはない。
トランプ・メディアの株式はロックアップ規制により内部関係者による売却が禁じられていたが、この制限は解除されたようだ。
トランプ氏自身が同社の株の一部または全部を売却するかどうかに大きな注目が集まっていたが、同氏は今月売却しないと宣言した。
最新の提出書類によると、トランプ氏はトランプ・メディアの株式を1億1475万株保有している。この保有分は5月半ば時点で62億ドルの価値があったが、株価はここ数カ月で暴落し、今週初めには過去最低を記録した。26日の終値13.98ドルに基づくと現在の価値は約16億ドル。
今回の株式売却の報道を受け、株価は時間外取引で約1%下落した。