イーロン・マスク氏は不法就労だった? 本人の投稿で新たな疑問

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ペンシルベニア大学のキャンパスを歩く学生ら/Charles Mostoller/Reuters

ペンシルベニア大学のキャンパスを歩く学生ら/Charles Mostoller/Reuters

J―1は交換交流プログラム用のビザで、外国人留学生が学術研修や研究の目的で使用することもできるが、大学などのスポンサーを必要とする。一方、H―1Bは一時就労ビザで特殊技能職を対象とする。

マスク氏はJ―1ビザのスポンサーとなった機関も、ビザを取得した年も明らかにしなかった。

伝記によると、マスク氏は南アフリカに生まれて母親を通じてカナダ国籍を取得し、92年に米ペンシルベニア大学へ留学。10年後に米国籍を獲得した。

本人はかつて、ペンシルベニア大を卒業後はスタンフォード大大学院に進学する予定だったが、起業のためにドロップアウトしたと説明していた。

そこが大切だと専門家は言う。学生ビザで米国滞在中に許可される就労には厳格な規制があり、学生ビザに関係する就労許可の一般的な条件として、その学生が積極的に就学していること、あるいはスポンサー機関が卒業後の学術トレーニングまたは実践トレーニングを許可していることが求められる。

ビザに詳しい移民弁護士のグレッグ・シスキンド氏によると、J―1ビザからH1―Bビザへの切り替えは可能だが、大学院進学プログラムからドロップアウトした場合はJ―1での就労は許可されない。マスク氏はドロップアウトした時点で資格を失い、就労は許可されていなかったはずだとシスキンド氏は指摘している。

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