旅行者がニューヨーカーになりきるための11のコツ
8.ニューヨーカーは99セントのピザを食べても恥ずかしいとは思わない
ニューヨーカーはそれぞれ自分好みのピザ屋があるが、都市での生活は生活費がかさむ上に多忙であることも認識している。タクシーに乗らずに地下鉄に乗ることですでに節約もしているし、「2 Bros Pizza」のようなピザチェーンの1ドルピザを食べても何ら問題ないと考えている。
9.ニューヨーカーはニューヨークで車をレンタルすべきでないと分かっている
ニューヨークはとにかく物価が高いので、ここにいると損した気分になるだろう。さらに、ニューヨーク州でレンタカーにかかる19.875%という法外な特別消費税率にショックを受けることになる。
実際、ニューヨークはこの詐欺に近い高額の税金を、「ニューヨーカーはこんなに高い税金を払うほどばかじゃない」と暗に考えさせることで正当化しているといえる。その結果、気が付くと、ラッシュアワーの交通渋滞にはまりながら、もう少し車が安かったらと考えるのだから。
10.ニューヨーカーは、ジャイアンツとヤンキースの応援と、ジェッツとメッツの応援の違いを理解している
ジャイアンツは過去25年間にNFLの優勝決定戦スーパーボウルで3度勝利し、ヤンキースもMLBの優勝決定戦ワールドシリーズで5度勝利している。一方、ジェッツとメッツはどちらも過去25年間に優勝はなく、ほとんどのシーズンで下位に低迷している。
そのかわり、ジェッツとメッツの両チームは、場外でファンを楽しませることに全力を注いできた。例えば、ジェッツのヘッドコーチのレックス・ライアン氏は自分の妻をモデルに足フェチビデオを作成し、またメッツの外野手だったビンス・コールマン選手はファンに爆竹を投げ込んで負傷させるという事件を起こした。
そこで「自分は勝利に酔いしれたいのか、敗戦に文句を言いたいのか」を自問してから、応援するチームを選択するのがいいだろう。
11.ニューヨーカーは有名人を普通の人か、それ以下とみなす
ニューヨーク以外の都市に住む一般人は、セレブたちにこびへつらう。しかし、ニューヨーカーたちは、例えば英国のロックバンド、レッド・ツェッペリンに出会ったら、自分ももしかしたらレッド・ツェッペリンとともにまずまずの曲をリリースしていたかもしれないということを必死に伝えることで彼らに敬意を示す。
よって、テレビで見たことがある有名人に出会っても、決しておどおどしてはいけない。ツカツカと歩み寄り、なぜ「愛の伝道師ラブ・グル」のような映画を作ったのかなど聞くべきだ。
上に挙げた11のアドバイスに従えば、あなたもすぐにニューヨーカーになりきれるはずだ。