厳冬がもたらした氷の絶景 米五大湖
ウィスコンシン州アポストル群島(CNN) 米ウィスコンシン州北西部、五大湖で最大のスペリオル湖に浮かぶアポストル群島には、厳冬がもたらした絶景を楽しもうと、多くの観光客が訪れている。
この冬、米中西部は厳しい寒さに見舞われ、スペリオル湖では湖面の93%が凍結。おかげで地元の人々が数十年に一度と言うほどの、珍しく美しい氷の風景が出現している。
アポストル群島国立湖岸の管理官を務めるボブ・クルメネーカー氏によれば、観光客の目当ては湖岸にできた氷の洞窟だ。
洞窟の内部はまるで鍾乳洞のようだとクルメネーカー氏は言う。「鍾乳管やカーテン状の岩や鍾乳石、どれも氷で、それもたった数日とか数週間でできたものだ。地下の鍾乳石は何十万年もかけて作られるのに」
自然の氷の造形を見るために、この2カ月で12万人以上がスペリオル湖の凍った湖面を約5キロメートル歩いて島を訪れた。
観光客のデビー・スタンフさんは洞窟を「神々の殿堂のよう」だと言い、「遠くから歩いてこなければたどり着けないのもすてきだと思う」と語った。
島には米国だけでなく、中国や日本、オーストラリアやハンガリーからの観光客も訪れたとクルメネーカー氏は語る。国立公園に指定された1970年以来、最もにぎわっているという。