ホテル客からの「変わった注文」あれこれ
「愛犬に神戸牛を食べさせたい」
セント・アーミンズ・ホテル(英ロンドン)では、ある宿泊客から「愛犬に毎日神戸牛のヒレ肉を食べさせたい」という依頼があった。コンシェルジュ・チームは毎日、近くのレストランから神戸牛のステーキを調達したという。英国の相場で150グラムのステーキ2枚は5000円前後だった。
「ユニコーンに迎えてほしい」
ホテル・インディゴ(米ノースカロライナ州アシュビル)には、「到着日に部屋でユニコーンが待っていてほしい」というリクエストを受けたことがある。コンシェルジュのケイティ・ブラウンさんはユニコーンのぬいぐるみを買ってきて、「ユニコーンは渡りの習性があり、残念ながら今の季節は別の星にいます。6月にはアシュビルに戻る見通しです」というメモを書いた。
メモには「ほかのお客様からも問い合わせをいただいているので、今度ユニコーンの責任者に会い、当ホテルのお客様たちと都合を合わせていただけないかどうか頼んでみます。ユニコーン愛護協会より」という言葉も添えた。
「映画の世界を再現したい」
ベガス・ラグジュアリー・VIP(米ネバダ州ラスベガス)では、ある有名企業からコメディ映画「ハングオーバー」シリーズをテーマにパーティーを開きたいというリクエストがあった。コンシェルジュはシリーズのロケに使われたスイートルームを破格の料金で提供し、パーティーには作品中のキャラクターの「そっくりさん」たちも登場させた。