「旅をするな、探検せよ」 探検家が語る地球の未開地
(CNN) 人類が探索すべき、興奮に満ちた「新たなフロンティア」は、宇宙ではなく、この地球上にあると語るのは、英国の偉大な探検家ロビン・ハンベリーテニソン氏(77)だ。
大英帝国勲章の受章者で、プリマス大学の名誉科学博士でもあるハンベリーテニソン氏が、探検の「新たなフロンティア」と考えているのは、熱帯雨林の林冠(キャノピー)、洞窟、サンゴ礁の3つだ。
熱帯雨林の林冠は新種の宝庫で、最近、熱気球を使った調査が始まっている。また洞窟も、これまで世界で発見されたのは全体のわずか10%に過ぎない。さらに優秀な技術のおかげで、これまで謎に包まれていたサンゴ礁の秘密も明らかになりつつある。これら未知の領域を探検する上で鍵となるのは科学だ。
旅をするな、探検せよ
過去60年間に30以上の探検隊を率いたハンベリーテニソン氏は、目的地に到達し、数枚の記念写真を撮る程度の興奮では満足しない。
「真の興奮を味わえるのは、単なる旅行者と探検家・科学者の間の境界を乗り越えた時だ。その境界を乗り越えて初めて、実際に世界を救い、人々に何が間違っているかを説き、環境保護を訴えることができる」とハンベリーテニソン氏は語る。