スーツケースに乗ってスイスイ移動? 欧州で考案、商品化へ

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ボードに車輪とハンドルが付いた乗り物「キックスケーター」を、スーツケースに組み込んだ「オラフ」

ボードに車輪とハンドルが付いた乗り物「キックスケーター」を、スーツケースに組み込んだ「オラフ」

(CNN) 旅先の空港や歩道で、重いスーツケースが乗り物に早変わりしてくれたら――。スロベニアの自動車技師がそんな夢をかなえた。近く商品化して発売する見通しだ。

ボストヤン・ザガル氏が考案したのは「オラフ」という商品。ボードに車輪とハンドルが付いた乗り物「キックスケーター」を、スーツケースに組み込んだ。

ザガル氏はもともと飛行機で移動する機会が多かった。アイデアが生まれるきっかけとなったのは「空港での乗り継ぎで、はるか遠くのゲートに3分でたどり着かなければならないような状況」だったという。そんな時は、動く歩道さえもどかしい。

フライトの待ち時間に技術者としての経験を生かしてデザインを描き、3年間も実験に実験を重ねてきた。

用途に応じて3種類のオラフをそろえた。航空会社の規格に合わせた機内持ち込み用のスーツケース・タイプと、バックパック・タイプ、そして別の荷物を入れて運べるタイプ。どれも伸縮式のキャリー・ハンドルと車輪、ブレーキが付いている。

ただ、周囲の人にこのアイデアを話すと決まって返ってくるのは「おもしろいが、人の目が気になる」との答えだという。「欧州の人は目立つことを嫌う。そこが問題だ」と、ザガル氏は語る。

とはいえ、資金調達サイト「キックスターター」では目標の2万7000ドル(約290万円)をかなり上回る額が集まった。オラフはすでに勢いよく走り出しているようだ。

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