北京に楕円のホテル、「日の出」をイメージ
(CNN) ユニークなホテルの建設が相次ぐ中国に、またひとつ新たな大物が登場した。北京市内に来月オープンするサンライズ・ケンピンスキー・ホテルだ。
北京中心街から約60キロ離れた雁栖湖のほとりに、1万枚のガラスパネルで覆った建物がそびえている。高さ97メートルの21階建てで、スイートルームを含めた客室数は306室。のべ9300人以上の作業員が2年間かけて完成させた。
上海の建築事務所が国際チームを組んで手掛けたというデザインは、中国経済の発展を象徴する日の出のイメージ。ガラスパネルの上部は空、中央は近くの雁山、下部は湖を映し出す。夜になると全体が水力発電の発光ダイオード(LED)で照らされる。
入り口には繁栄のシンボルとされる魚の口、横から見た姿は幸運を意味するホタテ貝の形を取り入れた。
敷地面積は14平方キロと、独ケンピンスキーが中国で運営するホテルの中で最大となる。本館のほか、湖に浮かぶ島にも宿泊施設が点在する。14店のレストランや2つのスパ、専用マリーナなどが完備されている。
中国では昨年8月、上海近郊の太湖を望むドーナツ型のビル、シェラトン湖州温泉リゾートもオープンして話題を呼んだ。