世界の11の暗殺現場
(CNN) 歴史的な災害や虐殺現場の跡地を巡る「ダークツーリズム」が昨今人気になっている。
その中でも暗殺現場となった場所は死と権力、名声が入り交じった事件を想起させ、訪れた者が犠牲者の遺志に思いをはせる場所になっている。
古くは2000年も前から人々をひきつけてきた世界的に有名な11の暗殺現場を紹介する。
1.ローマ・ポンペイウス劇場(ユリウス・カエサル暗殺、紀元前44年)
ユリウス・カエサルの刺殺は、その後に起こった数々の暗殺がかすんで見えるほど、血なまぐさく、残忍なものだった。
カエサルの独裁に終止符を打とうと、暗殺の陰謀には約60人の元老院議員が関与した。カエサルは23カ所刺されたが、致命傷となったのはそのうちの1カ所だった。
暗殺現場はポンペイウス劇場の列柱廊付近で、よく言われるフォロ・ロマーノにある元老院議事堂ではない。現在、この現場は地下数メートルに埋まっている。
2.米ダラス・ディーリープラザ(ジョン・F・ケネディ暗殺、1963年11月22日)
ケネディ大統領の車列がダラス中心部にあるディーリー・プラザの広場を通過する際、リー・ハーベイ・オズワルドは、テキサス教科書倉庫の建物の6階から照準を定めていたとされる。
この建物の6階と7階は、1989年からケネディ大統領の生涯、暗殺、遺産に関する博物館になっており、ディーリー・プラザの「6階博物館」には毎年35万人が訪れている。
ディーリー・プラザは暗殺当時の状況が比較的よく保存されている。ケネディ大統領が被弾した場所には白のXマークが付けられている。