世界の11の暗殺現場
3.ワシントンDC・フォード劇場(エイブラハム・リンカーン暗殺、1865年4月14日)
リンカーン大統領は、奴隷制に反対し、米国内で奴隷制が拡大することに反対したことで知られる。
また大統領は大の演劇愛好家でもあり、暗殺の日もフォード劇場で妻のメアリー・トッド・リンカーンと他の2人の客とともに演劇「われらのアメリカのいとこ」を鑑賞していた。
南部連合支持者で奴隷制廃止に反対していた俳優のジョン・ウィルクス・ブースが突如、大統領らのいるボックス席に侵入し、大統領の後頭部めがけて銃弾を発射。大統領は翌朝、亡くなった。
暗殺現場となったフォード劇場は現在も劇場、教育センター、博物館として利用されている。
4.ニューデリー・ビルラ邸(マハトマ・K・ガンジー暗殺、1948年1月30日)
マハトマ・ガンジーは日課である祈りの会に向かう途中、ガンディーの非暴力の教えに反対するヒンドゥー原理主義者ナートゥーラーム・ゴードセーに射殺された。ゴードセーは、宗教暴動を引き起こした1947年8月のインド・パキスタン分離独立もガンジーの責任と考えた。
当時、ガンジーは友人であるインド人実業家G・D・ビルラの屋敷に滞在していた。その後、ビルラ邸はインド政府に買い取られ、現在はガンジー・スムリティ博物館になっている。博物館は一般公開されており、文化・社会行事も行われている。