コロッセオに文字彫り自撮りか、米国人2人逮捕
(CNN) イタリア・ローマの歴史遺産コロッセオの壁に硬貨で自分の名の頭文字を刻んだとして、米国人観光客2人が逮捕されたことが10日までに分かった。イタリアの日刊紙スタンパが伝えた。
同紙によると、逮捕されたのは21歳と25歳の米国人女性で、壁に文字を刻んでいるところを居合わせた観光客が見つけて警備員に通報した。
「J」「N」の文字は、縦約20センチの大きさで円形競技場のれんがの壁に彫られていた。2人はこの文字の前に立って自撮り写真を撮っていたとされ、歴史的建造物などを傷つけた罪で罰金を命じられる可能性がある。
コロッセオでは落書きなどの被害が後を絶たず、昨年11月にはロシア人の男性観光客(42)がやはり自分の頭文字を刻んだ罪で2万ユーロ(約263万円)の罰金を言い渡された。2014年に摘発された外国人観光客はこれで5人目だった。
ローマに限らず、外国人観光客の不品行は各国の世界遺産で問題になっている。エジプト・ギザのピラミッドやカンボジアのアンコールワット、ペルーのマチュピチュでは、ヌード写真や映像を撮影したとして観光客が当局に摘発される事例が相次いだ。