次の旅行先はイラン? ピンク色のモスクや城塞も
テヘラン(CNN) イラン行きの航空機で最近、乗客が増えてきた。対イラン経済制裁が解除されるとの期待感から、ビジネス関係者がテヘランに向かっている。フランクフルト、ローマ、イスタンブールなどで運航されているイラン直行便でも、観光客が増加しているようだ。
イラン政府は、2015年、観光客が6.6%増加すると見込んでいる。ロハニ大統領は、制裁で疲弊した経済を立て直すため、観光開発を政策目標の目玉の一つに掲げた。
観光事業や文化遺産を統括するイランのマスード・ソルタニファー副大統領によると、同国を訪れる観光客は4つのグループに分かれる。神殿などを訪れる宗教的な観光客のほか、医療観光が目的で訪れる人々が多い。だが、イランの文化や自然を目当てにやって来る観光客も多数いるという。
同副大統領は、イランの観光セクターがまだ発展途上だと認める。経済制裁にも原因はあるとしながらも、批判は控えめだ。「10年間のうちに2千万人の観光客をイランに誘致したい。300億ドル(約3兆6000億円)の歳入を見込んでいる」「これが我々の目標で、目標達成のためのプログラムも用意している。もちろん、経済制裁が解除されれば本当に助かるだろう」と述べる。