世界の都市別生活費ランキング、シンガポールが3年連続首位
一方、生活に必要な食料品の価格は比較的安く、アジアではシンガポールよりソウルが33%、香港が28%、東京が26%も高い。
ニューヨークやロサンゼルスは現地の物価が上昇したわけではなく、為替の影響で順位を上げたとみられる。EIUによれば、米国各地のインフレ率は原油安やドル高の影響で比較的低い水準にとどまっている。
物価が安い10都市をみると、126位のニューデリー、127位のチェンナイ、131位のムンバイ、132位のバンガロールと、インドが4都市を占めた。アジアからはさらにアルマトイ(カザフスタン)とカラチ(パキスタン)が同率127位に入った。127位にはアルジェ(アルジェリア)も並んでいる。
124位がダマスカス(シリア)とカラカス(ベネズエラ)、最下位の133位はルサカ(ザンビア)だった。
カラカスは数年前までトップ10に入っていたが、ベネズエラが複数の為替レートを併用する制度を導入した影響で急降下したとみられる。EIUは「カラカスの物価は公定レートだけを使って計算するとニューヨークの4倍あまりに上るが、闇レートを適用するとニューヨークのほぼ10分の1になる」と指摘している。