米空港での売れ筋商品は? 変化する空港小売り
ハドソン・グループの社長兼最高経営責任者(CEO)、ジョー・ディドミジオ氏は、ヘルシーなスナック菓子や飲料への需要が増大している背景には健康に対する消費者の意識の変化があると指摘する。
同社はフレーバードウォーターやジュースなどの売り場を追加することで、こうした流れに対応している。小麦や遺伝子組み換え食品(GMO)を使わない商品についても常に検討しているという。
ただ、ハドソンの中核となっているのは依然として書籍や雑誌だ。紙の本が見直されるなか、空港や駅の本屋も恩恵を受けている。全米書店協会に加盟している店舗の数は2015年に5年前の1410店から1712店に増大した。
空港は現在、輸送の中心地としての機能を超え、商業地の役割も果たすようになっている。香港の調査会社フォン・ビジネス・インテリジェンス・センターのまとめによると、14年の旅行小売り業の市場規模は635億ドル。この10年間、年に8.4%のペースで成長してきた計算で、20年の市場規模は850億ドルに達する見通しだ。